法人向けコースはバブル期にはゴルフ会員権の花形的存在として高額な相場を形成していました。
長引く不況により法人接待は減りつつありましたが、会社役員の福利厚生やビジネスを円滑に運ぶための潤滑油として法人向けコースのニーズはここへきて、回復の兆しを見せています。
新型コロナウイルスによる政府の金融緩和策の影響もあり、日経平均株価は2021年初頭には実に30年ぶりとなる3万円台を回復し、ニューヨークダウは史上最高値を更新しており、金余りがゴルフ会員権市場にも回ってきています。
また、ゴルフは3蜜にならないスポーツとして、得意先(お客様)をゴルフ場へ接待する動きも顕著です。
法人向けコースの特徴には2パターンあります。
1)歴史のある名門コース
2)法人ユース専用ゴルフ場(個人名義では入会出来ない)
これらが法人向けコースになります。歴史のある超名門ゴルフ場の場合、法人での入会を認めていないコースもありますが、その場合には個人名義で入会して法人資産として保有することが税制上、認められています。また、法人向けコースは同一法人内の名義書換料が安いコースもあります。
以下にご紹介するコースは、東京から長野のゴルフ会員権のうち会員権相場が高く、法人の役員の福利厚生や接待にふさわしいコースをピックアップいたしました。
東京
1961年開場の歴史のある丘陵コースで設計は井上誠一と浅見緑蔵。経営母体は(株)よみうりランド。パブリックとして開場後、昭和53年10月に法人接待用として法人会員に転身、クラブハウスも新築した。系列コースに東京よみうりCC、静岡よみうりCCがある。法人接待コースとはいうものの、大きなうねりのある地形に造られており、距離があってタフなホールが多い。プレースタイルはキャディ付常用カート。ビジターフィーは土日・祝日は4.4万円と高いため、一組でプレーすると食事代を入れると1ラウンドの費用は15万円を超える。入会条件は国籍制限なしなので外資系企業にもおススメ。但し、年齢制限40歳以上なので注意が必要(外資系には20~30代で役員も多いため)。そほか会員1名(在籍3年以上の法人の実印が必要。会員権相場は、1991年から1992年にかけて2億8,000万円をつけていた。その後下がってはいるが、2018年の2300万円を大底にそれを割り込んだことは一度もない。現在の売り買いの中心相場は2,400万円となっている。
男子プロゴルフトーナメント(日本シリーズJTカップ;前年度の覇者、その年の賞金上位15名、トーナメント優勝者だけが参加し、その年の日本一の男子プロを決定するメジャー大会の最終戦)の舞台となるゴルフ場で17番ホールのパー5はどのプロも2オン(イーグル)を果敢に狙っていくホール、最終18番は224ヤードでグリーンを外すと難しいアプローチが残りパーをセーブするのは容易ではない。毎年TV中継されているので知る人の多いゴルフ場で法人接待向き。経営母体は(株)よみうりランド。会員権相場は1,200万円前後だが、名義書換料330万円と入会預託金500万円(退会時返還)が入会時には必要。入会条件に年齢制限35歳以上があるためメンバーの齢層が高く、落ち着きのある雰囲気のある超名門コース。年会費7.7万円はコースグレードの割には安価。
神奈川県
接待コース人気NO.1(詳細はコース名をクリックしてゴルフ場ガイドをご覧ください)
神奈川県の名門中の名門コースでコースグレードは高い。バブル期には1億7,200万円の相場をつけていた。2013年には1,150万円前後まで落ち込んだ時期もあったが、現在、売り買いの中心相場は2,100万円前後で推移している。入会金330万円のほかに入会預託金500万円(退会時返還)が必要。36ホールズの大型ゴルフ場で、18ホールは名匠、井上誠一による設計で、男子プロトーナメント(メジャー大会の日本オープン、日本プロマッチプレー、関東プロ)、女子プロトーナメント(資生堂レディスオープン)も開催されている。難易度の高さは日本有数でコースレートは西コース(井上誠一設計)は74.5を誇る。アクセスは横浜新道・川上ICから3キロ(約5分)と近く、法人接待コースとしても利用されている。また、経営形態は預託金制ながら理事会がすべての権限をもち運営されている。入会条件は正会員3名(在籍5年以上、年間2回限り)、理事又は監事1名の紹介のほか、他倶楽部(在籍2年以上、JGA加盟クラブ)、年齢制限35歳以上とステータスの高い超名門コース。
1957年開場でバブル期には2億1,500万円の会員権相場をつけていた神奈川県を代表する株主会員制の名門コースで、よみうり巨人軍の原辰徳監督のホームコースとして有名。2019年には220万円まで会員権相場が低迷していたが、入会条件から他倶楽部在籍を撤廃したことや新型コロナ禍のゴルフブームにより会員権相場が回復し、2022年4月現在、会員権の売り買いの中心相場は880万円となっている。36ホールズの本格的林間コースで、2021年は男子ゴルフトーナメントのアジアパシフィックダイヤモンドカップが開催された。品格をとても重んじており、入会にあたっては会員1名(在籍3年以上の連帯保証人)と年齢制限35歳以上があるが国籍制限はないため外資系企業でも入会可能。名義書換料330万円のほかに入会預託金600万円(退会時返還)が必要なため、入会時は総額1,900万円前後が必要。
1960年開場の36ホールズの大型ゴルフ場でコース形態は丘陵コース。西コースでは日本オープン、関東オープンなどの男子メジャートーナメントや日本女子オープン(女子メジャー大会)が開催された。横浜新道・今井ICから僅か1キロとアクセスが良い。入会金440万円の他に入会預託金600万円(退会時返還)が重石となり、バブル期に9,000万円していた会員権相場は2018~19年には45万円前後まで低迷していたが、2022年4月現在は売り希望340万円に対して買い希望260万円で推移している。年会費13.2万円と高いが、横浜や東京(城南エリア)の富裕層ゴルファー主体の会員構成になっている。名義書換料と入会預託金で1,000万円以上必要のため、名門コースながら会員権相場は冴えないが、法人として保有する価値のあるコースのひとつ。
1954年開場の歴史を誇る株主会員制ゴルフ場。東名高速・御殿場ICから16キロと静岡県よりの神奈川に展開する。名匠、赤星四郎設計のフラットな林間コースで箱根の別荘族に人気がある。平成14年に女子メジャー大会の日本女子オープンゴルフ選手権、平成15年には日本シニアゴルフ選手権が開催された。バブル期には1億5,000万円の会員権相場をつけていたが、昨今は売り買いの中心相場100万円前後と低迷している。相場低迷の要因として名義書換料275万円のほかに600万円の入会預託金(退会時返還)が必要なことや、年会費17.6万円と高額な点、ならびに入会条件にJGA加盟倶楽部の正会員(ハンディキャップ取得者)が挙げられる。従って入会出来るゴルファーは同コースをセカンドコースとして利用する富裕層ゴルファーに限定されている。
959年開場の36ホールズの大型ゴルフ場。厚木市郊外の丘陵南斜面にあり大山や丹沢連峰をバックにした眺望は素晴らしい。西コースは距離もありフラットでダイナミックがゴルフが楽しめる。36ホールズで会員数が1,230名しかいないため、市場に売りモノが出難く、相場は強含みで推移しており、2022年4月現在、売り買いの中心相場は980万円で推移している。ゴルフ場スタッフのホスピタリティが高くメンバーの満足度は高い。年会費(5.5万円)や名義書換料(110万円)はリーズナブル。バブル期には1億2,000万円つけていた。平成26年から5年半かけて東コースをクローズドして大幅リニューアルに着手、令和2年にインコースの改修が完工し、27ホールズ営業を開始している。また、アウトコースも2019年にリニューアルを終えて36ホールズで営業を再開中。
1962年に開場した三菱電機、安川電機など重電気業界の財界人が集まり発足した株主制ゴルフクラブ。名匠、赤星四郎設計の丘陵コースで戦略的なコースレイアウトになっている。会員数が正会員1,000名と少なく、予約が取り易いため、法人接待にも利用可能。名義書換料220万円はそこそこの価格だが、年会費が2.2万円とリーズナブルなため、会員権は個人・法人ともに底堅い需要がある。バブル期には8,600万円の相場をつけていたゴルフ場で2013年600万円から相場はあまり騰がっておらず(2022年4月現在700万円)、昨今の新型コロナによるゴルフブームの影響はほとんど受けていない。総額920万円前後で購入が可能なため、幅広い層に根強い人気がある。
神奈川県の法人接待コースとして有名な『レイクウッドゴルフクラブ』の姉妹コースで経営は(株)レイクウッドコーポレーション。その他の姉妹コースとして、『レイクウッドゴルフクラブ サンパーク明野コース(山梨県)』がある。1962年開場の36ホールズの丘陵コースは老若男女を問わず人気が高い。アクセスは東名高速・秦野中井ICから5キロとインターから近く、神奈川や東京の城南エリア在住のゴルファーに高い支持を得ている。入会条件は年齢制限30歳以上、正会員2名(認印)と緩く、初めて会員権を購入するゴルファーで名門コースを希望する方にはおススメ。ゴルフ会員権相場はバブル期に9,400万円をつけた後、右肩下がりになり2017年には360万円に下がっていたが、ここのところの会員権ブームにより、昨今は中心相場630万円にまで回復している、名義書換料187万円はコースグレードからは致し方なし。年会費5.5万円もリーズナブルで法人接待としても耐えうるゴルフ場。
千葉県
1990年のバブル期に東証一部上場の藤田観光が英知を降り注いで造った法人接待ゴルフ場ながら女子プロレギュラーツアー(4日間開催)のアースモンダミンカップの開催コースになっている。相場は名義書換を開始した1993年頃より2,000万円前後で安定して推移しており、コースが預託金の償還にきちんと対応しているため会員権マーケットに安い売りモノが出てこない。この相場は同じ千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部を上回るものであり、カメリアヒルズが名門コースであることを如実に物語っている。現在、2,500万円【入会金275万円、預託金2,250万円(据置期間5年間)】で補充募集中。コース素材や施設(クラブハウス等)の美しさ、予約の取り易さなどから弊社では当ゴルフ場の会員権を特別推薦コース(法人向け)として推奨している。預託金2,250万円は5年据置いた後に必ず返還されるため、実質的な持ち出しは入会金の275万円となり、年会費11万円ながらビジター優待券やメンバー誕生日無料券などを多数発行しており、資金に余裕のある法人におススメ。
1954年開場の伝統ある社団法人制の名門倶楽部。名匠、井上誠一設計の18ホールズはフラットな林間コースながら戦略性に富んでおり、コースレートは74を誇る。メンバーの質が高く、法人接待コースとしても利用されている。会員権相場はバブル期には1億9,000万円をつけており2018年頃には1260万円まで下げていたが、現在は1,350万円前後で推移している。入会条件は正会員2名(在籍5年以上、認印)、年齢制限30歳以上、日本国籍と表向きは差ほど厳しくはないが、入会審査ではある程度の社会的地位を求められる。同倶楽部は関東を代表する超名門コースであるが、名義書換料440万円のみで入会預託金の徴収はない。年会費19.8万円はコースグレードを考えれば妥当。ドレスコードやマナー厳しく、メンバーの質も相対的に高く、敷居の高いコースとして法人接待に使われている。
東急不動産と三菱地所が共同出資して建設された2008年開場の新しいコースで法人接待コースとして根強い人気がある。
3ツアーズで有名。バブル期に3,000万円から2億円で募集された少数精鋭のコースでバブル期には1組に2人のキャディが付いた。今は個人ユースも高まっているが、もともとは法人接待コースとしてオープンしている。
1960年開場の名門コースでコース形態は林間丘陵コース。毎年、秋の男子レギュラーツアー(ビッグトーナメント)のブリヂストンオープンゴルフ選手権開催で有名な本格的トーナメントコース。旧袖ヶ浦コースと新袖ヶ浦コースで場所が異なり、クラブハウスも別建。ブリヂストンオープンは旧袖コースで開催されており、新袖コースでは女子ツアーのニチレイレディースが開催されている。会員権相場はバブル期には8,700万円を記録していたが、バブル崩壊後は右肩下がりになり2019年の会員権相場は270万円まで低迷していた。しかしながら、2021年に入ってから入会条件が、正会員1名の紹介(認印)、理事又は分科委員1名の紹介、年齢制限20歳以上と緩いこともあり、会員権相場は2021年11月現在、売り買いの中心相場は480万円まで回復している。同倶楽部の会員数は36ホールズで正会員2,200名と少なめでスタート予約も取り易い部類に入る。名義書換料220万円はコースグレードを考えるとリーズナブルで入会預託金の徴収もない。アクセスは千葉東金道路・大宮ICから4キロと都心から近く、クラブバスも出ている。年会費9.9万円は36ホールズ使えることを思えば高いとはいえず、ゴルフの上手い会員権購入初心者や法人接待コースとしてもおススメ。
法人専用コースで好スコアが出やすいため接待に向いている。
京王電鉄系の名門コース。個人ユースがメインだが法人接待にも耐えうる好素材。
54ホールズの大型ゴルフ場。それぞれ別の場所に展開し、クラブハウスも別建て。PGM(パシフィックゴルフマネージメント)の経営でフラッブシップコースに位置付けられており、『GAND PGM』にも認定されている。過去、数々のトーナメントが開催され、本格的林間丘陵コースでコースや施設も美しく、法人接待にも耐えうるゴルフ場。
かつての日東興行が法人接待コースとしてバブル期に高額募集して開場したコース。
姉ヶ崎CCの姉妹コースで開場当初は法人専門コースとしてオープンしたゴルフ場。
埼玉県
西武グループのハイソサエティなゴルフ場で法人接待向き。
都心から近く、個人ユース・法人ユースのどちらにでも使えるゴルフ場。
1959年開場の株主制名門コース。武蔵野の面影を残した雑木林に囲まれ関東屈指の長距離を誇る27ホールズのゴルフ場。コースは真っ平で美しい林間コース。男子プロゴルフトーナメントのダイヤモンドカップ(2010年)、日本シニアオープン(2008年)、最近では2016年に日本オープンが開催され、後(2021年)にマスターズチャンピオンに輝いた松山英樹プロが、賞金王に輝いた実績を誇る池田勇太プロや片山普吾プロ(5度の賞金王、マスターズ4位の実力者)を抑えて圧勝したシーンが記憶に新しい。会員権相場はバブル期1億円(億カン)から2019年には70万円を割ったことがあるが、ここ最近は売り買いの中心相場290万円で堅調に推移している。名義書換料330万円、入会預託金100万円(退会時返還)は名門コースとしては割安。年会費10.45万円もコース内容を考えれば決して高いとはいえない。かつては目に見えない入会条件が厳しいコースで有名だったが、現在は事前審査制を取り入れており、入会審査に受かってから会員権を購入する。
1961年開場の株主会員制倶楽部。27ホールズの美しい林間コースでクラブハウスはレーモンド設計。松などの高い樹木で各ホールがセパレートされており、各ホールはフラットでフェアウエイも広いため、思い切りティーショットを打っていける。会員権相場はバブル期8,400万円から2017年には190万円まで下落したがそこで下げ止まり、現在、売り買いの中心相場270万円で堅調に推移している。名門コースながら名義書換料110万円、入会預託金110万円はリーズナブル。年会費11万円はコースのグレードを考えれば妥当。入会条件も緩いので、初めてゴルフ会員権を購入する方で名門コースのメンバーになりたいゴルファーや法人におススメ。
コースは倉本昌弘プロが24アンダーの日本新記録を出したコースとして有名。レストランのメニューの価格が安く、美味しい。コースレイアウトも良く、来場者の満足度が極めて高いゴルフ場。
36ホールズあり、都心からのアクセスが良く、法人接待にも十分耐えうるゴルフ場。
バブル期にフジタ工業が建設しオープンしたコースで都心から近く、コースや施設が綺麗で法人接待に向いている。
バブル期に大日本土木の設計でオープンしたゴルフ場。コース、ハウス施設ともに綺麗なゴルフ場で会員には法人が多い。
茨城県
1987年11月(バブル期)にオープンした新設ゴルフ場で経営母体は新日本観光グループ。同社が高級接待ゴルフ場として建設した。千葉新日本GCや浦和GCを始め、開催でも5コースを経営しているが、ゴルフ場専門会社ながら預託金の償還にはきちんと応じており、グレードが高いことから法人接待にも向いている。コースは林間風丘陵コースで27ホールズあり、各ホールの両サイドに樹林が多いが、いずれもフェアウエイ幅をたっぷりとっていて、のびのびと打っていける。池を多く配置したコースだが、ハザードはすべて視覚に収まるフェアな設計で4面あるティーグラウンドの各々で攻略ルートが変わってくるなど、工夫が凝らされている。会員権相場は1987年の募集終了後に7,000万円を記録。その後も預託金の償還に応じているため、会員権マーケットにはめったにモノが出てこない。名義書換料110万円はグレードを考えるととリーズナブルで年会費も3.3万円と安い。会員数は正会員300名と少ないため、予約も取り易い。
1960年開場の茨城県を代表する株主会員制の超名門コース。設計は名匠、井上誠一でWESTコースとEASTコースの36ホールズで両コースともコースレート74と手強い。豊富な松林に囲まれており、真っ平な林間コースだが、ティーショットを曲げると松林がスタイミーになり、一般アマチュアがゴルファーには手痛い仕打ちが待ち受けている。36ホールズで会員数は正会員1,489名と少なく予約も取り易いため法人接待コースとして使える。会員権相場はバブル期1億4,500万円を記録した後、右肩下がりで下降し、2019年には中心相場400万円にまで落ち込んでいたが、2022年4月現在、760万円まで回復している。
相場回復の背景には以下のような入会条件の大幅な緩和がある。
1)令和2年9月1日、「正会員2名の推薦」→ 「正会員1名」に改訂
2)面接・と同伴プレーが有→ 「原則として紹介者1名が同席」 を令和2年3月15日より廃止
※「正会員が紹介できる申込者の紹介人数は年間2名までとする」 → 平成27年1月28日に廃止
都心からのアクセスも常磐自動車道・谷和原ICから12キロと近いため、超名門コースのメンバーになりたい法人におススメ。
1962年開場の都心からのアクセスの良い茨城県屈指のトーナメントコース。コースは真っ平な36ホールズの林間コースで東コースはコースレート75.1、西コースもコースレート73.4と本格的な造り。会員数は18ホール換算1,100名と適正。同倶楽部の周辺は土壌が良く、アイアンの抜けが良い。東コース、西コースともに男女プロトーナメントの開場の実績がある。会員権相場はバブル期には6,800万円をつけていた。ここ10年ほどは中心相場530万円前後で堅調に推移していたが、2021年になり新型コロナによるゴルフブームもあり、会員権相場が急上昇し、2022年4月現在、売り買いの中心相場は720万円となっている。入会条件は在籍5年以上の正会員2名の紹介(印鑑証明書添付)と一見厳しいが紹介者がいれば入会審査で落とされる心配はまずない。名義書換料110万円、年会費4.4万円はコースのグレードを考えるとリーズナブル。同一法人内書換料が11万円と格安の法人会員権もあるが発行枚数が少なく、プレミアム(価格)になっており、めったに売りが出ない。
1959年開場の株主会員制の名門コースで大和証券をはじめ証券会社や生保会社の会員が多いクラブ。18ホールズの落ち着いた雰囲気のある林間コースはコースレート72.8。平成10年のニチレイインターナショナルを最後にその後はトーナメントの開催はないが、トーナメントコースとして十分に耐えうる素材を有している。会員権相場はバブル期に9,200万円を記録し、同じ茨城県の名門、茨城ゴルフ倶楽部の6,700万円の上を行っていた時期もある。筑波カントリークラブは18ホールズの落ち着いた雰囲気のある名門コースだが、最近の会員権相場は茨城GCが高騰しているのとは対照的に中心相場550万円とさほど騰がっていない。名義書換料110万円、年会費8.14万円も妥当な価格。入会条件は正会員1名(印鑑証明書添付、在籍5年以上)、年齢制限20歳以上、日本国籍と差ほど厳しくないため、初めて会員権を購入されるゴルファーで名門コースに憧れている方におススメしたい。
1958年開場の株主会員制の名門コースで日本鋼管色が強い。設計は名匠、井上誠一。18ホールズの林間コースのコースレートは73.4と手強い。自然の地形を活かし、枝の見事な松が天然のハザードを成している。会員権相場はバブル期には7,300万円を記録。その後、2019年には190万円まで下がったが、2021年からのゴルフブームにより、2021年11月現在は売り買いの中心相場240万円前後で堅調に推移している。名義書換料220万円のほかに入会預託金30万円(退会時返還)が必要。年会費11万円と決して安くはないが、コースのグレードを考えれば妥当な価格設定と考えてよい。入会条件は25歳以上、日本国籍、正会員2名(在籍5年以上、認印)、その他(多クラブ在籍証明書やHDCP証明書が必要だが、他クラブがない場合には紹介者の同伴面接とテストプレーで入会することが可能。ただ、紹介者の同伴面接が相場上昇の足かせになっていると可能性は高い。
日本屈指のシーサイドコースで都心からのアクセスに難があるが、数々のトーナメントを開催したトーナメントコースで茨城の有名な名門コースとして法人接待にも使える。
コース、ハウス施設とも最高級と言っていいほどゴージャスでコースレートは78を誇る。現在1,100万円(税込)で募集中だが、完全に法人ユースを意識した内容となっており、年会費は66万円と破格。経営はオハヨー乳業でカバヤCC、富嶽CCと同系列。2021年は女子プロテストの2次予選会に使われた。
森ビル直営のゴルフ場で静ヒルズカントリークラブの姉妹コース。男子メジャー日本ゴルフツアー選手権森ビルカップの開催コースで、アメリカンスタイルの西コース、オーソドックスな東コースの36ホールズのゴルフ場。コース素材が良く、プレースタイルはオールキャディ付乗用カート。コースメンテナンスが抜群で従業員のホスピタリティも高く、ビジター同伴の予約も取り易いのため、法人の福利厚生や接待用として会員権を購入する企業も多い。
森ビル直営のゴルフ場で宍戸ヒルズカントリークラブの姉妹コース。1987年のバブル期に開場されたコースでコースは真っ平で池やバンカーなどのハザードで戦略性とと美観を高めている。女子プロのステップアップツアーを毎年開催。2021年には女子プロの最終テストや日本女子プロゴルフ選手権(コニカミノルタ杯)が開催された。都心からのアクセスはやや遠いがゴルフ場併設のホテルもあり、練習施設(280ヤードでコースボール使用のドライビングレンジ、バンカー付きアプローチ練習場、広大なパター練習場)も完備し、予約も取り易いので法人接待ユースとしても使える。
栃木県
1960年開場の株主会員制ゴルフ場。日立グループが中心となって建設されたクラブ。栃木県を代表する名門ゴルフ場でバブル期の相場は8,000万円を記録していた。18ホールズ(コースレート71.9)の落ち着いた雰囲気の林間コースは桜の木も多く、春の万開時は見事な景観でフラットな造りながら戦略的な要素を持ち合わせている。会員権相場は、新型コロナ禍によるゴルフブーム下でも相場の際立った上昇は見られないず、2022年4月現在、中心相場100万円で推移している。入会条件は正会員2名の紹介(認印)、年齢制限30歳以上、日本国籍で面接もないため名門コースとはいえ条件はかなり緩め。アクセスは東北自動車道・佐野藤岡ICから20キロのため栃木方面の法人におススメ。
1988年に開場したPGMグループの36ホールズのバブリーなゴルフ場。過去男子メジャートーナメント(日本プロゴルフ選手権、日本マッチプレー、関東プロ)が開催されたこともある。アクセスは栃木ICから僅か5キロに位置し、外国人設計家ベンツアンドポーレットによる設計でコースはフラットな林間コース。クラブハウスや施設も綺麗で法人接待にも使える。PGMコースの経営で、その中でもハイグレードの『GRAND PGM』に認定されている。
群馬県
経営は『サッポロ一番』で有名なサンヨー食品。バブル期に開場したコースで会員数は600名と少数精鋭。コース、施設ともゴージャスで法人接待向き。同コースは群馬県のプライスリーダー的存在で法人接待むき。
1990年に開場されたクラブで経営は東武興行グループ。オープンと同時に名義書換を開始した。最終募集は2,200万円で、相場も1991年には2,400万円と上場の滑り出しであった。会員数が350名と少なく、名義書換料88万円、年会費1.98万円とリーズナブル。預託金をきちんと償還しているため市場に売りモノが出難くい。入会条件は年齢30歳以上、日本国籍、会員2名(正会員1名、印鑑証明書添付と理事各1名)と緩めなため、群馬方面で、総額700万円前後まで可能な方に法人におススメ。
静岡県
コースから見える景観(眼科に迫る富士山)が絶景で、来場者に感動を与えてくれるゴルフ場。都心から多少遠いが法人接待にうってつけ。
1986年のバブル真っ只中に開場したゴルフ場で経営母体はカバヤ食品グループのオハヨー乳業。系列コースに茨城県のカバヤGC、高級接待ゴルフ場のザ・ロイヤルGC、関西エリアでは伊勢中川CCや紀南CCも運営しており、堅実経営でどこのゴルフ場も預託金の償還に対応している。富嶽CCはトーナメントティーでは8,000ヤードを超えコースレート74.1を誇る。フェアウエイが広く飛ばし屋にはたまらないコースレイアウトでティからグリーンまで見渡せるように設計されている。会員権相場は1991年に3,800万円を記録していたが、バブル崩壊の波には逆らえず、2014年には420万円前後で取引されたこともある。2022年4月の会員権相場は中心相場で1,430万円となっている。名義書換料110万円、年会費3.96万円とリーズナブルで会員数は正会員600名と少ない。入会条件も正会員1名(在籍2年以上、印鑑証明書添付)、年齢制限20歳以上、日本国籍と緩いため、1,500万円以上予算のある静岡方面の法人におススメ。
1976年開場の井上誠一設計による36ホールズの大型丘陵コース。経営は東証一部上場のヤマハ(株)。相場はバブル期には7,000万円を記録したが、その後右肩下がりで2013年には360万円にまで相場を下げている。しかし、ゴルフ場が預託金の償還にきちんと対応していることから市場に出回る売りモノは額面の低いもの(400万円)が殆どである。買い希望者は名義書換料165万円も考慮し400万円の指値をしているが、そのような金額ではなかなか売り手が出てこない。年会費4.4万円とリーズナブルで入会条件は国籍や年齢制限がなく、会員の紹介1名(印鑑証明書添付)と比較的緩めなので、初めて会員権を購入する方で静岡方面の法人におススメ。
山梨
高級リゾート(エクシブ)を運営するリゾートトラスト(東証一部上場)が経営母体。同社の強みでもある高級感溢れるハイグレードなゴルフ場で、都心からのアクセスも良く、法人接待コースとしても十分耐えうるゴルフ場。
長野県
長野県のプライスリーダー的コース。都心からは遠いが、ゴージャスな宿泊施設(スイートルーム)が完備されており、接待すればお役様から喜ばれるゴルフ場のひとつ。ゴルフ場スタッフのホスピタリティも高い。